
Artist's commentary
桃が好きなおじいちゃんでした
最近、目が覚めるとパンツが脱げてお尻が丸出しになっていることがよくあるんです。最初は寝相が悪くて脱げちゃうのかな〜って思ってたんですけど、週に3〜4回もそんなことがあって、それがもう2ヶ月以上続いてるのです...しかもパンツはいつもきまって太ももの辺りで止まってて完全に脱げることはないんです...さすがに怪しいなと思い始めて、一度徹夜して原因をつきとめようと いつもの恰好になってベッドの上でマンガ本を読んでいました。 すると1時30分を過ぎた頃でしょうか、突然どこかの窓が開いて冷たい風が入ってきたような気がしました、なんだろう気持ち悪い...と思っていたら突然パンツがスルスルッと脱げたんです! もちろん部屋にはわたししか居ません!もういきなりのことで何が起こったか解らなくて... 叫ぼうと思っても声が出なくて... でもなんとか這うように部屋を出て、その夜はママと一緒に寝ました。そして、わたしはその一部始終をママに話したんです。そしたらママが言いました「それはママのおとうさん、桃のおじいちゃんよ」。わたしはママが何を言ってるのか解らなかった...だっておじいちゃんはわたしが小学生の時にもう亡くなっていて、この世にはもう居ないんです。ママの話を聞いていくうちに、いろいろと思い当たることがありました。それは、おじいちゃんと一緒にお風呂に入ってた時のこと、おじいちゃんは大の桃好きで、わたしのお尻を触りながら「桃ちゃんのお尻はほんとの桃みたいだな〜おじいちゃんの田舎にはね〜桃ちゃんのお尻みたいに白くて小さな桃がた〜んとなっていてね〜桃ちゃんのお尻を見てるとおじいちゃん子供の頃にもどったような気がするんだよ〜ああかわいいな〜」って。わたしはおじいちゃんがとても幸せそうにしていたので、ちょっと嫌だったけど、おじいちゃんが幸せならお尻くらい触られてもいいかな〜って思っていたんです。ママの話では、おじいちゃんは亡くなる直前まで「桃...おしり...」とうわ言をくり返していたそうです。きっとまだ桃やおしりに未練があってわたしの元に降りてきているのでしょうか...怖いような、胸がほっこり温かくなるような不思議な感覚でした。最近では回数は減りましたが、たまにいつものように朝になるとパンツが脱げています。おしまい。/ある素敵な絵描きさんに「お尻描いてお尻」とリクエストをいただきましたのです