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  • ? higeneko 189

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  • ? jinsei gyakuten: uwaki sare enzai wo kiserareta ore ga gakuen ichi no bishoujo ni natsukareru 11

Characters

  • ? aono eiji 2
  • ? ichijou ai (jinsei gyakuten) 10

General

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Meta

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ichijou ai and aono eiji (jinsei gyakuten: uwaki sare enzai wo kiserareta ore ga gakuen ichi no bishoujo ni natsukareru) drawn by higeneko

Artist's commentary

  • Original
  • 『人生逆転』3巻発売直前記念SS『愛のクリスマス』

    #人逆

    ※

    ―愛視点―

    「ただいま」
    私たちはキッチン青野に入った。クリスマスツリーも飾られていて、いつも以上に非日常感がでている。

    「いらっしゃい、愛ちゃん。メリークリスマス」
    お母さんはいつものように私を出迎えてくれた。去年のひとりぼっちのクリスマスからまるで別の世界に来たかのようだ。

    「お世話になります」
    そう言うとお母さんは顔を横に振って「メリークリスマス」とつぶやいた。それは小さく赤ちゃんに言葉を教えるみたいに優しく。そこで、気が付いた。

    「メ、メリークリスマス」
    お母さんは正解とばかりにステキな笑顔になる。

    「よい子にはサンタさんからプレゼントをあげましょう」
    お母さんはいたずらな笑みを浮かべて、私に小さな袋を差し出した。
    クリスマスプレゼントだ。お母さんも用意してくれていたんだ。

    「あ、ありがとうございます。嬉しいです」

    「よかった。中身はバスボムよ。疲れたときに使ってね」
    最近の私の忙しさを気にかけてくれたらしい。それだけで、涙が出そうになるくらい嬉しい。

    「そうだ。私もプレゼントがあるんです。よかったら……」
    そう言って、私はお母さんに紅茶と焼き菓子のセットを渡す。クリスマス限定の茶葉が入っている。

    「あら、これ……私の好きな茶葉じゃない」

    「この前、一緒にお出かけした時に聞いたので」
    私がそう言うと「もう、愛ちゃんは本当に最高よ」と強く抱きしめられた。
    続けて、お兄さんにも疲労回復効果がある安眠アイテムの充電式のホットアイマスクを渡した。「俺にもいいの⁉」と喜んでくれた。二人に喜んでもらえたから、私はにこにこで先輩が待つ席に座る。

    「英治。場をあっためておいたから、これでプレゼント……渡しやすくなったでしょ」
    お母さんがそう笑っていると、彼はかなり困ったような顔になっていた。私は思わず笑ってしまう。

    「センパイにはこれを」
    私は彼が好きな作家の新刊と本屋さんで見つけた青い押し花の入った栞を渡す。気品ある繊細な美しさ。センパイの優しさにピッタリだと思ったから一緒に買った。ブルースターというお花だ。

    「あ! ありがとう。よくわかったね。この新刊読みたかったんだ。栞も素敵だね。和紙も使われている。こんな栞見たことがなかったよ。大事に使われてもらうね」
    やっぱり、喜んでくれた。お花の意味は、私だけの秘密だ。

    「じゃあ、俺はこれを……」
    かわいい小さな袋には、幸せな香りが詰まっていた。

    「ハンドクリームですか! あっ、髪飾りも。ステキですね、大事にします」
    彼らしいなと思った。実用性が高くて、私が喜ぶもの。
    袋の奥にはもうひとつ小さな髪飾りが入っていた。スズランの髪飾り。

    「遠藤と堂本さんにも協力してもらってさ。どうかな」

    「嬉しいです。たくさん悩んでくれてありがとうございます」
    私は正直にそう返した。

    そんな幸せな時間を過ごしていると、お母さんが前菜を持ってきてくれた。シーザーサラダとパイに包まれたホワイトシチューとスモークサーモンや生ハム。鮮やかな料理が食卓に並んでいく。

    「あらあら、愛ちゃんのプレゼントはブルースターの栞ね。英治はスズランの髪飾りか。どっちもステキじゃない」
    私たちのプレゼントを見ながらお母さんも楽しそうにしている。

    そして、私の耳元で、私にしか聞こえないように言う。
    「ブルースターの花ことばは、「信じ合う心」と「幸福な愛」だったわよね?」
    自分の思惑に気づかれて、顔が一気に熱くなる。
    でも、それは始まりに過ぎなかった。
    お母さんは追撃の言葉を残していったのだから。

    「ちなみに、スズランは「幸せが再びやってくる」だったはずよ。ふふ、英治ったらなかなかうまいこと言うじゃない」
    私たちは同時に顔を蒸気させていた。

    でも、幸せな時間が始まったとも思った。

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