Artist's commentary
"Mana..." "What is it, Rikka?"
「マナのももまん……」
「へ?」
「マナのももまん、二つのマナのももまん……」
「え、あのっ」
「私、ツバメ、マナ、王子様、私だけの王子様……」
「ちょ、六花?大丈夫?」
「あっ、ごめんなさい。マナのももまんが私のももまん過ぎて取り乱しちゃった」
「う、うん。今六花思いっきり危ない人だったよ?」
「危ないのはマナの方よ。マナったらいつもいつも八方美人ぶっちゃって」
「ぶってないよー、したいからしてるだけだし」
「それでもマナは私のもとに帰ってきてくれる……私だけのマナ……」
「ちょちょっ、六花!また危ない人っぽいよ!?」
「私はマナに対してはセルフィッシュだから」
「えっ」
「マナ以外全員惨たらしく殺すことになっても、私は構わないし、むしろそれに誇りを覚えるわ」
「あ、ありがたいんだけど、ちょっと怖いよ六花……。それに殺していいのは敵とゴミだけだからねー?」
「もちろん。でも、万が一ってことがあるでしょ?マナったら無駄にフラグメイカーなんだから。マナに何かがあったとき私は私を止められないからね?」
「う、うん……」
「そして私を止められるのはマナだけだから。いざとなったら私を殺して」
「うん、どうしても殺してほしいなら殺すよ」
「ううん、二人で一緒に死んで、また、来世で愛し合うの……ね?」
「私死にたくないよ?」
「ならせめて、マナの頭蓋を切開して痛覚中枢を除去し、眼球と耳と鼻と舌を切除してあげる。これは全てマナが平穏に暮らすための私の配慮、あらゆる苦痛を取り除く人道的見地に基づく行為。一人死にゆく私が最後にマナにしてあげられることよ」
「あ、えと、や、やっぱ大丈夫!」
「何が?」
「あの、うん!とにかく大丈夫だから!」
「適当言って煙に巻こうとしてるのよね?マナのこと全部分かるから無駄よ?」
「うぐ」
「独りで生きるか、私と死ぬか……私と死ねばずっと一緒。どっちがいいか考えるまでもないわよね?」
「ええええっと、で、でもでもさー?わっ私に何か起こる前にり、六花が何とかしてくれくりゅるる、んしょっ?」
「ええ。けど言ったでしょ?万が一って、絶対はあり得ないのよ。八方美人のマナは特に、ね」
「っ……」
「本当はどっちも嫌なんでしょ?分かってる。だからマナは私が何かする前に私を殺そうと考えてる。いいよ、殺して?私の血の赤でマナの心が埋め尽くされるの、素敵」
「タスケテ」