このイラストとは全く何の関係も無いが「君の名は」というアニメ映画を見てきた。

とにかく冒頭から中盤までの畳みかけるような怒涛のＰＶ的映像が素晴らしすぎる。
別に主人公の業や因縁なんかを表現してる訳でも無ければ宿命のライバルが出てくる訳でも無い。生きるか死ぬかの選択を迫られるピンチの連続なんかも無い。タイガー戦車も出てこなければ、ゾンビの群れにも出くわさない。
だがそれでも！あの高揚感は素晴らしい！特に男主人公の方のシーンが素晴らしい。初めて行く都会！新宿南口！しかも違う性別！全く見知らぬ人間関係！バイトにカフェにオサレな生活！畏れと好奇心が入り混じった、こんなに初々しい目線で描けば、何の変哲も無いはずの日常がまるで異世界のファンタジー物の様に見えてしまうんだな！

そして後半からの、「ウッソだろお前…！」的展開も、結局はあれですよ、色々あっても言いたい事は「あいつに会いたい！あいつのことを忘れたくない！」なんですね。その淡いもやもやした繊細な感情で、しかしそのまま曲と映像美を上手く使ってラストまで怒涛の様に突っ走る。
本来「機動戦士Ｚガンダム」なんかで暗い感情を燃え上がらせている俺にとって、全く守備範囲のジャンルではない映像作品だったが、大画面で見て損はない作品だった。

まぁでもやっぱり、ね、俺の今のド本命は「スタートレック」なんですけどね。おいカーク！スポック！お前らホモなんだルルォ！？（ゲス目線）