■今日はチェザーレさんに連れられて、モンスターバトルの大会を見学しに行く事になった。　会場を包む熱気と客の歓声に圧倒されていると、場内アナウンスが入り会場は最大の盛り上がりを見せた。
都会からわざわざ招待したゲストのモンスターブリーダーの紹介の様だった。　
『　ＦＩＭＢＡに咲いた美しい情熱のバラ、ミス・ティーティー　with　ケラリーノ！！　』・・・・・・この街に着いたと同時に俺を船から蹴落としたあのケバ女が会場の中心に居た！！　
■俺が驚いた顔をしていると向うも俺に気付いたのか大声を上げてヅカヅカと近づいてきた。
中略『　まさかブリーダーやってたの！？　』中略『　はーん？　ブリーダーにソックリな、しょっぼいモンスターね！　』中略『　サインでも書いてあげよっか～？　』などなど俺が駆け出しのブリーダーで、自分の方がランクが高いのをいい事にティーティーの奴は言いたい放題言ってきた。・・・帰りの道中、俺も悔しさを噛み締めていたけど助手であるユリも相当悔しかったらしく怒りをあらわにしていた。
■・・・ファームに帰ると何故かリオが居た。　リオは何かに気付いたのかガルゥに近づいて行くと『　そっか、街で酷い事言われたんだね、そんな女の人に負けちゃダメだよ　』　と声を掛け、最後にじゃあねと言うとそのまま帰ってしまった。　俺もユリもティーティーの事なんてまだ一言もリオに話してなかったので、思わずユリと２人して
呆け顔でリオを見送ってしまった。　まるでガルゥから話を聞いたかの様なリオの様子に、俺の関心は深まるばかりだった。【次へ→pixiv #13361764 »】
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