わしはその時、自分が呼吸をする生物であるということを忘れた。自分が迷子であることの不安も目の前の妖に殺されるかもしれぬという恐怖さえも忘れた。ただただその恐ろしくも美しい獣から目を離すことができなかったんじゃ。
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